ミックスマスター小説【巨龍伝説 其の弐〜FinalBattle】

姉弟達、そして華鈴までも傷つけたモンスター達

ルートの怒りの炎が今、静かに燃え上がる

ルートは静かにただ、壊れた南の門に立っていた

その背中の翼はぐにゃりと形を変え、悪魔を髣髴させる翼へと変貌した

制御リングも割れ、紅い眼の光が失われ、暗く沈む

既にルートはもう何も考えてない、復讐の鬼と化した

ヤツ・・・虚の気配を探るルート

“・・・虚・・・地下への入り口は見つからなかったか・・・今は牧場北西部か・・・”

ルートは怖ろしいほどの負の気を放つ

怒りによる負の力の増大・・・一族の中で最も恐れられた事態・・・“暴走”である

虚の方もルートの増大した負の気を感じ、身震いした

レベルに換算すれば200を軽く超える強さを持つ気である

その次の瞬間、虚の目の前に怒りに燃えるルートが現れた

ルートの背後には負の気が作り出した阿修羅が立っていた

虚とルート、最後の戦いの火蓋はルートの速攻で切って落とされた

剣ではなく拳での衝撃

メテオニックソードは暴走し負の力で満たされたルートの手を離れ

自ら封印の石室へ戻っていた

今ルートが装備してるのは武器以外の装備のみ

人間の拳が繰り出す威力をはるかに超えた攻撃に虚はただ

思考を混乱するしかなかった

だが虚も負けじと爪での一撃を奮う

だがその爪の一撃は空を裂く、ルートの負が作り出した幻影と共に

その時、背後から強い光があたっているのを感じた虚は

本能的に空へ逃げた

一閃

ルートの放ったジャッジメント・レイを超えたダークジャッジメント・レイが

虚のいた地上の部分を消し去った

ルートは暴走し怒りの赴くままダークジャッジメント・レイを連射する

虚は反撃にメテオを連射する

だが負の力により増幅されたダークジャッジメント・レイにすべて吸収されていく

虚はこれ以上の戦いをすると自分の身の危険を感じ空の彼方へ逃げていった

行き場の無い怒りがルートの思考を駆け巡る

ルートはその後、獣と見紛うような雄たけびを上げた・・・

×     ×     ×

すべての戦いに決着がついた

あの時ルートを支配した負の力は既に消滅し、ルート本来の人格を取り戻した

重傷をおった華鈴、アルテミス、サウス、ノースも応急処置の速さで何とか回復した

ルートはその後、ロードガーディアンナイツ(道の守護騎士団)を結成した

そしてその後、虚が襲って来る事は無くなった

Fin

後書き

最終回がちょっと詰まらなくなりました

申し訳ございません

一応巨龍伝説シリーズはこれで完結します

次回、アフターストーリーを一話のみ更新いたします

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