ミックスマスター小説【巨龍伝説 其の壱〜?】

なぜかシュネーで狩をすることとなった堵倶徒 華鈴とルート

さて、一体どうなる事やら・・・

×     ×     ×

まず動いたのは華鈴、すでにゴアに目を付けたようで一気に戦いを始めた

ゴアが襲われているのを見てルートのゴアはちょっと苛立ちを覚えた

“ゴア、仕方ないよ、お前の種族はここで一番経験値が入る、狙われるのは当然さ・・・”

ゴアをルートはなだめる、そしてルートも戦いを始めた

ルートが目を付けたのはハクタク、結構作りにくく、なおかついろんなミックスの基本となるからである

そしてお互いが暫く狩りを続けた後、マジリタへ連れて行ってくれるNPCの所で集合した

“結構アクティブに襲われちゃったわ、でも私の敵じゃないけどね”

ここにいるアクティブモンスターはコンドルのみ、結構強い部類に入る人なら一撃で倒すことも出来る

“俺のほうはハクタクが1匹とピックテイル1匹がドロップした、まぁまぁの収穫だな・・・”

お互いに狩りの結果をいい落ち着いた所で華鈴が話しを始める

“ねぇ・・・変だと思わないの?”

妙な質問をされ「ん?」としかルートは返せなかった

“初対面なのにこんな所連れてきて狩りに誘うって変だと思わないのって聞いてるのよ”

やっと質問の意味を理解したルートはこう答えた

“俺は誘われたら行く、それに、元はと言えば俺の失礼から始まったし”

この答えを聞いて華鈴は思った、この人はいい意味にも悪い意味にも素直なんだ・・・、と

“で、錆びた金属は何に使うつもりなんだ?”

今度はルートが質問をする

“エジプティ改よ、結構高レベルのを作りたいからまだ作らないけどね”

質問に対しては自分も素直なほうだと華鈴は思った、頭が決める前に口で喋っているからである

“そうか・・・俺は消滅覚悟で作ったからやっと野生のレベルだよ、大変さ”

それを聞いて華鈴はルートにある事を聞く

“月影の湿原は行かないの?あそこは結構経験値もいいわよ?”

それを聞いたルートは深くため息をついてこう言った

“あのなぁ・・・まだエジプティ改がレベル低いんだぞ?

そんなときに月影の湿原なんか行ってみろ、真スキャンにズタズタにされるのがオチだ”

ちょっと呆れ気味な口調で返したルート、それを聞いて華鈴は少し落ち込んだようだ

自分がある程度頑張れるエリアでも、人によっては厳しいことをすっかり忘れてしまっていたのだ

暫くして、華鈴が口を開く

“・・・ごめん・・・”

左目は隠れて見えないが右目の目尻には一粒の涙、それを見てルートは

“おっおい!?確かに言い方キツかったが何も泣くこと・・・”

ルートはこういう感情と感情のぶつかり合いが苦手である、なだめようと

焦って立ち上がったため雪でずっ転んでしまった

“大丈夫・・・自分の無知さに涙が出ただけだから・・・暫く一人にしてくれる?”

それを聞いたルートは

“ああ・・・俺もすまなかった、この建物の反対側にいるからな、何かあったら伝えてくれ・・・俺の責任でもあるから・・・”

そういってルートは建物の裏へ行った

華鈴はネオミトラを自分の隣へ呼んだ

ネオミトラが心配そうに華鈴を見つめる、その刹那

ぎゅぅっと抱きしめられネオミトラは驚きのあまり目が点になってしまった

“ごめんね・・・ネオミトラ・・・ちょっとの間だけこうさせて・・・”

その言葉の意味をネオミトラは知らなかった、その涙の意味も・・・

暫くしてコンドルが接近してくるが・・・

マスターを守ろうとする二体のメイトの怖ろしいほどのオーラを感じ逃げていった・・・

暫くしてルートの元に華鈴が現れた

“マジリタに・・・もどろっか・・・”

その声は出会った時の元気は消え、弱々しかった・・・

ルートも無言でうなずき、マジリタへワープした・・・

ワープの手違いが起こったのか二人ともトレセドへワープしてしまった

その事態に華鈴は

“ちょっ・・・ここどこよ!?私たちマジリタへワープするはずじゃなかったの!?”

そのとき、ワープを担当するモネスからワープ障害情報が流れた

“現在ワープ空間が不安定な状態にあります

町から町への移動は問題なく続けられますが町からフィールド

及びフィールドから町へのワープ時のみにランダムにどこかの町へワープしてしまいます

皆様のご理解をお願いします”

そしてそのとき、ちょうど夕暮れだった

“もう日暮れか・・・今日は止まっていくか?この時期ちょっとした面白いことがあるが・・・”

ルートの提案に対して華鈴は

“・・・ちゃんと客室はあるの?”

それだけが心配だった様だ

“大丈夫、仲間が遊びに来ることがあって結構部屋数使うが満員になった事は無い位だ”

ルートの返答を聞いて華鈴は今さらっぽい事を聞く

“ルート・・・あなたって大金持ち?”

ルートは小さなため息をついた後に言った

“うちの親、俺がガキの時に女の子を家に連れてったら【もうお嫁さん見つかったのかい?】

なんて言ってくるんだよ・・・何しろ俺の親、剣、銃、弓を使える子孫を残したいってうるさいんだ”

それを聞いた華鈴は

“うわ・・・そりゃ帰りたくないよね・・・”

その後にルートは笑って言った

“しつこいときはのど元に剣を向ける事だってあるぞ、大抵はそれで一段落つく”

ルートの家に泊まる事になった華鈴、ルートが言う親のしつこさとは?

次回、近日更新

其の壱〜?へ

其の壱〜?へ

小説部屋へ戻る

トップへ戻る
inserted by FC2 system