ミックスマスター小説【巨龍伝説 其の弐〜?】

ディブルイの軍勢をルートが、フェザーの軍勢をノースが、

それぞれ打ち破った、そして・・・

“コア回収装置作動、敵性コアを封印する”

ルートが倒した敵はすべてコアとなり転がっていた、その状態ではすぐ復活するからである

すぐさま回収機が起動し、コアを拾い集め封印櫃に収める

ノースのいる方へも回収機が向かった

“よし・・・後は護符を使って結界式門封印をして・・・と”

ルートは壊れた門に2枚の護符を貼り、目に見えない強力な封印を施した

ちょうどその時、ノースとサウスが北の門の結界式門封印を終えていた

その頃、東の門では徐々に華鈴が押されていた

“やばいわ・・・これ以上持ちこたえられない・・・っ”

すでに華鈴のメイトは負け、コアに戻ってしまった、ジールも尽き、スキルを使う力も残っていない

華鈴は死を覚悟して目を閉じた、その瞬間

“・・・?”

止めの一撃の感触が何時まで経っても来ない、それどころか前方から暖かい光が当たっているのを感じる

華鈴は目を開けた、そこには西の門にいるはずのルートがいた

“大丈夫か?よく頑張ってくれた、後は俺に任せてくれ!”

ルートが敵を切り払いつつも心配した声で言葉をかける

“何なの?この軍勢は・・・流石にやばかったわよ”

華鈴が時々攻撃を受けていた左手を右手の平で押えながら聞く

“おそらく・・・この軍勢のリーダーは朧か虚だろう・・・他の軍勢より明らかに強い”

ルートは片手で敵を器用に薙ぎ払いつつ言った

“その傷・・・俺はあんまりヒーリング能力は高くないが無いよりはいいと思うが・・・”

簡易門封印をしルートは華鈴の傷の少し手前に手を持っていった

ルートが目を閉じると暖かな光に傷が包まれ、消えて行った

“華鈴、もう君は下がっててくれ、これ以上は俺達に任せてくれれば何とかする”

華鈴はええ、と返事をすると危なげな足取りでルートの家へ向かった

“・・・俺の友達に傷をつけやがって・・・許さん・・・!”

ルートが破れそうな簡易結界に向かい宝玉剣、メテオニックソードを構えた

バギン!!

何かが割れる音と同時にモンスターが雪崩れ込んでくる

すぐさまルートは姿勢を低く、尚且つ斬り付ける体制でモンスター軍団に突っ込んでいく

一気にモンスター軍団がコアと化し朧のいる所まで辿り着いた

“神を裏切りし者の子孫よ・・・なぜそなた等は人間をかばう?”

朧がルートに問う、その朧の左目は1本の矢で貫かれている

“先祖がどうだったかなんて「今」には関係無い事だ!仲間だから助ける!大切だから守る!それだけだ!”

ルートが激昂し叫ぶ

“ならば我を倒し守って見せよ!”

朧が先制のメテオを放つ、ルートはメテオニックソードからメテオを解き放ちメテオを打ち消す

さらにルートは一気に朧との距離を縮め、斬りかかる・・・だが

その時、朧のブレスをルートはまともに食らってしまった

“こんな炎・・・俺みたいな能力の無い華鈴が戦って傷つき苦しんだ痛みに比べれば屁でもない!”

ルートはブレスで体が燃えているのにもかかわらず朧の顔に凄まじい一撃を食らわせた

“・・・見事也・・・”

そういって朧が倒れた

“冥土の土産に教えてやる、俺達は先祖代々こうやって襲撃を受け、それを撃退した、あの勇敢な弓使いの一族とともに”

ルートは特殊能力「コールド」を使い炎を消した

ついに朧を倒したルート、虚の軍勢に立ち向かっていったアルテミスは無事なのか?

次回、最凶の敵:虚

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