翌日、ルートたちとユウたちはゲートの前にいた

「短い間だったけど、お世話になりました」

ぺこりとリキがお辞儀をする

「いや、こちらこそいろいろなゴタゴタに巻き込んでしまい申し訳ない
今は俺は力を貸せないが、お前たちにこれを渡しておくよ」

そういってルートがなにか宝石のようなものを取り出した
青く透通り、吸い込まれそうなほど美しい宝石、中には翼を模した何かが見える

「どうしても困ったときにその石を空に掲げろ
その時がくれば俺はそちらの世界へ向かうこともできる」

「ありがとうございます、ルートさん」

ユウが恐縮しながら受け取る、持つと大きさの割りに軽く
石ではないことが明らかだった、ルートが作り出した力の結晶だろうか・・・?

「じゃ、ゲートを開くぞ、準備はいいな?
移動先の世界を特定するのは意外と消耗するんでな、ゲートを開いたら10秒以内に飛び込んでくれ
お前たちが入ってきたときと同じ座標に出現する様にはした」

そういって、ルートはゲート横のスキャニング装置みたいなものに手のひらを当てた
するとゲートがバシュンと開き、ユウとリキがアトリビュートとして生活していた世界がゲートの向こう側に広がる

「じゃ、またいつか、出会うときまで!」

ピッと軽く敬礼をしてユウがゲートに飛び込む

「また会うときはよろしくお願いしますね!」

言いながらリキがゲートに飛び込んだ、その直後ゲート内の景色が不明な世界(幻想卿でいうスキマ妖怪が見た外の世界のイメージ的なもの)にかわった

「・・・帰ってっちゃったね、ユウさんたち、世界を救えたらいいね・・・」

ノースがゲートのほうを向いて遠くを見るような目で言った

「・・・そうね、救えたらいいわね」

アルテミスがノースの肩に手を乗せた
ノースは寂しくなったらしく珍しくルートになきつくのではなく、アルテミスに泣きついた

そしてゲートが再び閉じられたと同時にゲートが消滅した
ルート曰く「あっても邪魔なだけ、今は不必要だから消しておく」だそうだ

「とりあえず、家に戻ろう」

そういってルートたちは家に戻った

そして、しばらくの間、平和な日々が続いた
だが、ある日、その静寂な日常が破られた
何者かが、ルートたちに戦闘を仕掛けてきたのである

その相手はどれも異形の者で、まがまがしい姿をしていた

ルートが切り飛ばしながら言う

「こいつら・・・魔族か!」

「どおりで、私の光属性の弓がよく効くわけね」

アルテミスが弓を放ちながら言った
あるまはルートに“危険だから家の中にいろ”といわれたのでおとなしく家の中で隠れていた
ルートはメテオオブソードに光を宿し、空を飛翔し魔族を倒し続けた
時折家のすぐそこまで近づかれるが、ルートが設置しているレールガンによって迎撃されている
(ルートが作成したレールガンは艦隊主砲クラスの威力を持っています、それと同時に連射性能も)
時折ルートが背後を取られると、ノースが噛み付いて、自分の能力の支配下に置いた
ノースの能力は対象を噛む事で自身が能力をとかない限り対象は呪縛から逃れられないのだ

「ったく、汚らしい魔族にかじりつく日が来るなんて思いもしなかったよー・・・」

「すまんな、俺と姉さん、後レールガンだけでは対処しきれなくてな、一気にしとめにかかる、
噛み付いて操ってるやつを総動員して時間を稼いでくれ」

「オッケー、私の能力で時間を稼ぐよー」

そういってノースが口笛を吹いた、その音に反応した支配下にある魔族がいっせいに集まり
ノースの指示に従って戦い始めた


ルートが力を集中し始める、ルートを中心に輝きが起こり始めた
それを狙って魔族が集中攻撃をかけるが、制度が打つたびにあがるレールガンに阻まれ近づけない

「クソ、アノイマイマシイ砲台ヲ破壊シロ!」

魔族の一人が叫んだ、そして1基、また1基と砲台が沈む、だんだんと弾幕が薄れてきた

「ジャッジメント・ショット!発射!」

ルートが叫んだ瞬間、ルートの手から無数の光の筋が飛び出し、魔族を次々と打ち払った、と同時に、朝がやってきた
魔族は総じて光に弱いため、この時間を持って撤退するほか無かった


急に襲い掛かってきた魔族
彼らは何を目的に襲ってきたのだろうか?
そしてその黒幕は誰なのだろうか?

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キャラ出展:ユウ リキ 「元素空間著 ATTRIBUTE」

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